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AIエージェント

AIエージェントSDK比較|Claude Agent SDK・OpenAI Agents SDK・Google ADK ほか【2026】

YDAIコンサルティング株式会社 AI編集部

一次ソース検証型AIメディア編集部 ・ 監修: 依田 尚人

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目次

AIエージェントをコードで作る、または自社プロダクトに組み込む際、Claude・OpenAI・Google・GitHubの公式SDKが乱立し、どのベンダーに乗るべきか、モデル縛りや対応言語・ライセンスがどう違うのかが見えにくい。本記事は2026年6月16日時点の各SDK公式repo/docsで一次検証した値のみで、特定SDKを推さず中立に整理する。結論を先に言えば、万能の1位はなく、乗りたいモデルと基盤で選ぶのが正解である。

設計思想でOSSフレームワークを自作するなら「AIエージェント・フレームワーク比較」を、ベンダーの公式SDK/エコシステムで自社モデルをエージェント化するなら本記事を参照してほしい。前提となるエージェントの考え方は「AIエージェントとは」で扱う。

AIエージェントの公式SDKは「どのベンダーのモデル/プロダクトに乗るか」で選ぶ。Claudeで統一するなら Claude Agent SDK(Anthropic)、GPT軸+多LLM横断なら OpenAI Agents SDK、Gemini中心だがmodel-agnosticにも開きたいなら Google ADK、Copilot CLI基盤を活かすなら GitHub Copilot SDK が起点になる。4つとも2026-06-16時点でMCP(外部システム接続)に対応するため、決め手は機能の優劣より、乗るモデル・ベンダー縛り・対応言語・ライセンスである。

立ち位置の開示(中立性):当社は Claude/Anthropic 製品の利用者であり、Anthropic エコシステムの当事者です。本比較は各公式repo/docs の一次値のみで作成し、Claude Agent SDK を勝たせる構図にはしません(その弱点も他3SDKと同粒度で記載しています)。

結論:用途別の早見(フル比較表)

「MCP対応○」は4SDKとも具備の意味だが、モデル横断性・主要primitive・対応言語には差があり、各SDKの詳細で補う。

ベンダー公式SDK4種の位置づけマップ:モデル縛りと対応言語

項目Claude Agent SDKOpenAI Agents SDKGoogle ADKGitHub Copilot SDK
提供元AnthropicOpenAIGoogleGitHub
対象モデル/ベンダー縛りClaude(Bedrock/Vertex/Azure経由可・claude.ai login不可)OpenAI+100以上のLLM(プロバイダ非依存)model-agnostic(Gemini他・ローカルモデル接続可)Copilot CLIで使える全モデル
対応言語Python・TypeScriptPython(+JS)Python版(adk-python)が主・公式サイトは複数言語対応を標榜6言語(Node/TS・Python・Go・.NET・Rust・Java)
ライセンスAnthropic商用規約準拠(OSSライセンス明示なし=要注意)MITApache-2.0MIT
MCP対応
主要primitiveBuilt-in tools・Subagents・Hooks・MCP・Permissions・SessionsAgents・Handoffs・Tools・Guardrails・SessionsAgent・Workflow(グラフ実行)・Task API(A2A委譲)Copilotエージェントランタイム呼出
最新版(2026-06-16時点)Python v0.2.102(6/15)v0.17.5(6/11)Python v2.2.0(6/4)github/copilot-sdk(言語別版)
想定用途Claudeで統一・既存Claude Code資産をライブラリ化GPT軸+多LLM横断のエージェントGemini/Vertex中心・グラフワークフロー・協調エージェントCopilot CLI基盤のエージェントをプログラムから呼ぶ

全値は2026-06-16時点・各公式repo/docsで一次確認した(出典参照)。版数・仕様は変動が速いため、採用前に各公式で最新版を確認してほしい。GitHub Copilot SDKは言語別にリリース版が分かれるため、統一バージョン番号では表記しない。

比較の評価軸(何で選ぶか)

効いてくるのは次の4軸だ。値は早見表に譲り、判断の勘所を補う。

対象モデルとベンダー縛り

最初の分岐は「乗るモデルの自由度」で、単一ベンダー前提か、プロバイダ非依存か、model-agnosticかで起点が割れる。Claude Agent SDKはBedrock/Vertex/Azure経由のClaude利用は可能だが、モデル横断性は他3SDKより限定的な点に注意したい(出典: PS1・PS3・PS4・PS6)。

対応言語

Python中心で足りるか多言語が要るかで分かれる。注意点は粒度差で、Google ADKはPython版(adk-python)が主だが公式サイト(adk.dev)は複数言語対応を標榜しており、出所を分けたい(出典: PS1・PS3・PS5・PS6)。

ライセンス

OSSライセンスが明示された3者(MIT=OpenAI/Copilot、Apache-2.0=ADK)に対し、Claude Agent SDKはOSSライセンスを明示せずAnthropic商用規約準拠で、再配布やロックインの判断軸が異なる点を採用前に確認したい(出典: PS1・PS3・PS4・PS6)。

MCP対応と主要primitive

4SDKともMCP(外部システム接続の標準)に対応するが、primitiveの設計思想は別物だ。Subagents中心(Claude)、Handoffsで委譲(OpenAI)、Workflowグラフ+A2A委譲(ADK)、ランタイム呼び出し中心(Copilot)と、エージェントの組み方が変わる。接続手順は「Claude CodeとMCPの連携手順」で扱う(出典: PS1・PS3・PS4・PS6)。

各SDKの詳細

表に載らない補足・出所差・弱点を公平に押さえる。

Claude Agent SDK(Anthropic)

Claude Agent SDKの構成:Claude Codeのライブラリ化とprimitive

Claude Codeをライブラリ化した公式SDKで、旧Claude Code SDKから改称された(公式docsのブランディング規約でClaude Code表記が禁止されている。改称の具体的な月日は本記事では断定しない)。弱点も他SDKと同粒度で押さえたい。Claude/Anthropicエコシステムを前提とするためモデル横断性は他3SDKより限定的で、OSSライセンスを明示せずAnthropic商用規約準拠であり、claude.ai login(ブラウザログイン経由の利用)には対応しない(出典: PS1・PS2)。

OpenAI Agents SDK

軽量なマルチエージェントワークフロー向けで、Sandbox実行やRealtime(音声・gpt-realtime-2)も備える。openai.com本体はアクセス制限があるが、github.com/openai経由で仕様を一次確認した。なお、この製品は「AIエージェント・フレームワーク比較」では設計思想軸(LangGraph/CrewAIと並べ軽量primitive/グラフ実行)で比較済みで、本記事はベンダーエコシステム軸(モデル統合・ベンダー縛り・プロダクト連携)で扱う(出典: PS3)。

Google ADK

Google ADKのグラフワークフローとTask API(A2A委譲)の流れ

v2.0でグラフワークフローと協調エージェントがGAになった、Googleの公式エージェント開発キット。LlmAgentのデフォルトモデルが gemini-2.5-flash から gemini-3-flash-preview に変わる破壊的変更があり、版を固定して検証したい。この製品も「AIエージェント・フレームワーク比較」では設計思想軸で比較済みで、本記事はベンダーエコシステム軸(モデル統合・ベンダー縛り・プロダクト連携)で扱う(出典: PS4・PS5)。

GitHub Copilot SDK

github/copilot-sdk(GitHub Copilot CLI SDKs)として実在する公式SDK。Copilotのエージェントランタイムをプログラムから呼び出せるのが中心機能だ。Copilot Extensions SDK(拡張機能向け)とは別物のCLI由来agentランタイムSDKである。リリースは言語別に版が分かれており(例: Java版 1.0.1=6/10)、SDK全体を単一のバージョン番号では語らない(出典: PS6)。

用途別の選び方

用途別の選び方フロー:4分岐(モデル統一・多LLM・Gemini系・Copilot系)

乗りたいモデル/基盤で、4つの典型から選べばよい。

  • Claude系統で統一したいなら: 既存のClaude Code資産をライブラリ化したいケース → Claude Agent SDK(ライセンスがAnthropic商用規約準拠の点は社内方針で確認)。
  • GPT軸+多LLM横断なら: GPTを軸に複数LLMをプロバイダ非依存で横断したいケース → OpenAI Agents SDK。
  • Gemini/Vertex中心・グラフワークフローなら: グラフ実行やA2A協調を組みたいケース → Google ADK(破壊的変更があるため版の固定が前提)。
  • GitHub・Copilot CLI基盤を活かすなら: その基盤のエージェントをプログラムから呼びたいケース → GitHub Copilot SDK。

導入時の注意

版数・仕様は変動が速いため(いずれも2026-06-16時点)、採用前に各公式repo/docsで最新版を確認してほしい。Google ADKはバージョン間の破壊的変更(LlmAgentデフォルトモデル変更など)があるため版を固定して検証し、GitHub Copilot SDKは言語別に版が分かれるため統一バージョンで語らないこと。MCPで外部ツールに繋ぐ場合はツール権限と同意の管理が要る。この手順は「Claude CodeとMCPの連携手順」で扱う。

まとめ

4SDKの選び方まとめ:乗るモデル・ベンダー縛り・言語・ライセンスの4軸

4SDKはいずれもMCPに対応するため、機能の優劣ではなく「乗るモデル・ベンダー縛り・言語・ライセンス」で選ぶのが結論で、起点は用途別4分岐に集約される。完成済みツールから入るか自作基盤を選ぶかの整理は「AIコーディングツール比較」も参考になる。


自社に合うエージェント基盤を整理したい方へ

どのSDK/基盤が自社に合うかを中立に整理したい場合は、社内AI導入を進める5ステップも参考になります。

よくある質問

Q. AIエージェントのSDKはどれを選べばいい?
万能の1位はありません。乗りたいモデル/プロダクトで選びます。Claude統一ならClaude Agent SDK、GPT軸+多LLMならOpenAI Agents SDK、Gemini/Vertex中心ならGoogle ADK、Copilot CLI基盤ならGitHub Copilot SDKが起点です。ベンダー縛り・対応言語・ライセンスが決め手になります。
Q. Claude Agent SDK は Claude Code SDK から何が変わった?
Claude Codeをライブラリ化した公式SDKで、旧Claude Code SDKから改称されました(公式docsのブランディング規約でClaude Code表記が禁止されています)。同じツール・エージェントループ・コンテキスト管理を提供し、Python/TypeScriptとMCPに対応します。改称の具体的な月日は本記事では断定しません。
Q. githubcopilot sdk は実在する?何ができる?
実在します。github/copilot-sdk(GitHub Copilot CLI SDKs)で、MITライセンス・6言語(Node/TS・Python・Go・.NET・Rust・Java)に対応します。Copilot CLIで使える全モデルに対応し、Copilotのエージェントランタイムをプログラムから呼び出せます。Copilot Extensions SDKとは別物です。
Q. OpenAI Agents SDK は OpenAI以外のモデルも使える?
使えます。OpenAI Responses/Chat Completions APIに加え、100以上のLLMにプロバイダ非依存で対応します(2026-06-16時点・v0.17.5)。MITライセンスでMCPにも対応します。
Q. Google ADK はGemini専用?
専用ではありません。Google ADKはmodel-agnosticで、Gemini以外やローカルモデルも接続できます(Python版 v2.2.0・Apache-2.0・2026-06-16時点)。グラフベースのWorkflow実行とTask API(A2A委譲)を備えます。
Q. フレームワークとベンダー公式SDKはどう使い分ける?
設計思想で自律エージェントを自作するならOSSフレームワーク(LangGraph/CrewAI等=「AIエージェント・フレームワーク比較」)、ベンダーの公式SDKで自社モデルをエージェント化するなら本記事のSDKです。レイヤーが異なるため、制御の細かさ重視か、乗るベンダーのモデル/エコシステム重視かで分けます。

出典・参考資料

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